カムイ岬

Posted on : 2006-06-30 | By : ゆふこ | In : 日記

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海外へ逃亡してきました。とは言っても、北海道です。
最初の目的地は、積丹半島。理由は「ウニ食べたい」「あまり人がいなさそう」と、いたって単純です。
積丹半島が、ガイドブックで取り上げられていることは、ほとんど無く、行くまではどんな所かも知りませんでしたが、とても良い所でした。
積丹までは、新千歳空港から車で西北へ2時間半くらい。
魚のエイに似た北海道の地図を見ると、その尾ひれの付け根あたりにあります。(わかりにくい?)
民宿のパンフレットを見ると、どうやら「神威岬」の景色が良さそう。ナニナニ?「カムイは、アイヌ語で神様の意味」、それは行かねば。

そんなわけで、ウニやイカをお腹はち切れんばかりに食べ、二日目の朝一番に岬まで行ってきました。
晴天とまではいきませんでしたが、時折、太陽が顔をのぞかせる心地よい天気で、シャコタンブルーと呼ばれる透き通った海を
見ることができました。
南の海ならともかく、北の海でこんな青色を見たのは初体験です。
そんな不思議な海の青と、強風に負けじと岬に咲き誇るエゾカンゾウの橙色が、雄大な神威岬の景色を、より一層魅力的なものにしていました。
この岬には伝説が残っていて、その昔、奥州から逃れた源義経が、首長の娘に強く慕われたものの、義経は北へ向かって旅立ち、
娘が後を追って神威岬に辿り着いたのだそうな。(義経モテモテ)
時既に遅く、義経一行を乗せた船は出帆してしまい、悲しみにくれた娘は「婦女を乗せてここを通る船は、覆沈せん」と恨みの言葉を残して海に身を投げてしまいました。その姿がやがて岩と化したと言い伝えられているのが神威岩で、以来、女性を載せた船がこの沖を通り過ぎようとすると必ず転覆したため、神威岬は女人禁制となっていたそうです。何処の国にでもありそうな伝説ではありますが、「古今東西、女は恐い」ってことなんでしょうか。
現在は、女性も女人禁制の門をくぐって岬を歩けるようになりましたが、「禁制なんて言われなくても無理だって!」と言いたくなるくらいの強風が全身を揺さぶるように吹きつけてきます。
断崖絶壁に荒波が押し寄せる様は、アイルランドのモハーの断崖にも似ていました。
それもそのはず、岬の突端に立つと周りは全部、青い海。風が三方から押し寄せてくるのがわかります。
波も、どっちに向かっていったら良いのやら?という風情で、白波が奇妙な線を描いていました。岬の上から、ゆるやかに丸いカーブを描く水平線を見て「あぁ、地球は本当に丸いんだ」と思いました。
海をテーブルのように考えていたギリシャ人が、この海を見ていたら、もっと早く「地球は丸い」ってことに気付いただろうにね、と相方さんと話していました。
今まで、丸い水平線なんて見たこと無かったのですが、本当なんです。
写真に撮って証明できないのが残念ですが、実感したいかたは、神威岬へ行ってみてください。
エゾカンゾウの群生
CIMG2222.jpg
神威岩とシャコタンブルーの海
CIMG2209.jpg

花かんむり

Posted on : 2006-06-15 | By : ゆふこ | In : 日記

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中学生の頃、国語の先生から「春の詩を書いてきなさい」という宿題を
出されました。
その時、私が書いたのは、花かんむりの話でした。
小さな従姉妹たちに『花かんむり、作れるねん』とお姉さんぶったウソを
ついたばっかりに、親戚が集まる5月5日までに、なんとしても花かんむりを
マスターせねばならず、そのために四苦八苦していた様子を書いていました。
友だちと遊んでいた公園で、花を編んでいる女の子を見つけては、そ~っと
忍び寄り、作り方を盗み見して、なんとか従姉妹や妹の前で作ることが
できたという話は、意外にも先生にウケたようで、クラスメートの前に出て、
詩を読まされた覚えがあります。
そして、私の詩を聞いていたクラスメートたちは、笑っていました。
(笑わせようと思わない方が、笑われるものなんですかね。。。)
先日、道端のシロツメクサを見ながら、そんなことを思い出して、ふと
「今ならインターネットで簡単に調べられるんじゃないかな?」と
思いました。
試しに『花かんむり 作り方』というキーワードを入れて検索すると、
簡単に出てきました。
便利な世の中になったなぁ、と感心する一方で、じゃあ、もしも、私が
今の時代の子どもだったとしたら、あんな苦労をして作り方を覚える必要も
無く、皆の笑いを誘うような詩を書くことも無かったのかもなぁ、とも
思いました。
小さな子どもでさえ、コンピューターを使えるようになった今、もしかして、
何でも親に「これなに?」「なんで?」と訊く回数も減ったのかしらん?
(うちの両親は、私の「なんで?」攻撃を大変に面倒くさがっていました)
どちらが『良い』とか『悪い』とか言うのではなく、そうやって物事には
いろんな面がくっついている立方体のようなものだなぁ、と思いました。
春の日の小さな考えごとでした。

手作り市 2

Posted on : 2006-06-14 | By : ゆふこ | In : 日記

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当日は、朝7時から受付なので、前の晩から実家に泊りました。
朝、5時半に起きて、早朝の空気をお腹いっぱい吸い込み、大きな荷物を
抱えながら、乗客もまばらな市バスに乗ると、なんだか外国へ行った時の
気持ちを思い出しました。
百万遍に到着すると、既にお寺の境内には、お店がびっしり並んでいました。
後で知り合いになったビーズ作家さんによると「7時到着では遅い」とか。
まぁ、私たちは、市の片隅にお店を開けるだけで十分でしたが。
2006_05_15_0037.jpg
私たちのお店は、小さなテーブルとレジャーシートを置いただけの
市の中でもとりわけ小さなお店でしたが、想像していたよりもたくさんの
お客さまが来てくださいました。
(手作り市のHP、5月の写真館、2ページ目、37番の写真を拝借しました)
面白かったのは、ノンちゃん(南半球系)の作品を気に入った人が手に取る
作品は、全てノンちゃんのもの。反対に、私(メルヘン系)の作品を気に入る
人は、最後まで私が作ったものにしか興味を示されなかったことでした。
2人のものを混ぜて置いていたのに『なんでやろう?』とお互いに不思議がって
いましたが、余りに芸風が違うので当然のことかもしれません。
「私たちって本当に競合していないのね」と単純に喜んでいた2人でした。
看板代わりに置いていた『お菓子の家』は、ちゃんと看板の役目を果たし、
たくさんの人が「これ、いくらですか?」と質問されました。
値段を聞いて「そ、そうですか。。。(絶句)」「うわ!そんなに?!」
「気持ちが入ってるから当然ですよね。。。でも、手が出ないなぁ」と言われ、
もらわれていくことは有りませんでしたが。
そうそう。子どもたちが「お菓子の家!触りたい!」と駆け寄ってくるのを阻止する
お母さんがたも大変そうでした。
そんなわけで、売れることは全く期待していないけれど、お菓子の家に引き寄せ
られて来る人が多かったので、「毎回、持って来よう」と思いました。
普段、作る立場に偏りがちな私たちが、お客様の声を直に聞ける「手作り市」は、
本当に貴重な体験でした。
「これがとても気に入ったから戻ってきた」と言って買ってくださった時や、
「このオーナメントのシリーズものを作ってください」と言われた時には、
『どうやって私の感謝の気持ちを表せば良いのだろう?』と考えてしまいましたが、
手を抜かない気持ちのこもったものを作ることが一番大切なことだ、と思い、
「ありがとうございます」と言いながら両手で作品を渡しました。
これは、旧友ぶーやんのHPを読んで参考にしたのです。
ぶーやん、ありがとね。
次は、7月15日の市に出展したいと思ってます。
抽選に通ったらブログで報告しますね。

手作り市

Posted on : 2006-06-10 | By : ゆふこ | In : 日記

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5月15日(月)、『百万遍さんの手作り市』に出展してきました。
以前、他のフリーマーケットに出したことがありましたが、ガラスは
原材料が高い上、お客さんのほとんどが高校生だったため、どうしても
他のお店より割高感があって、安いアクセサリーしか売れませんでした。
ある日、妹の家でに置いてあった雑誌に『手作り市』の記事を見つけ、
早速、工房の同級生ノンちゃんと相談、「下見に行って、良さそうなら
2人で出展しよう」と決めました。
この手作り市は、素人(とは言っても、ほとんど作家の卵さんたち)が、
自分たちが作ったものに自分で値段をつけて販売する青空個展会場の
ようなものです。
なので、基本的に「お好み焼き屋」とか「骨董屋」といったお店は、
出展禁止です。
下見に行ってみると、テントを張った大きなお店から段ボールを並べた
だけの小さなお店まで、皆さん思い思いに自分の作った品物を売って
いらっしゃいました。
値段は「原価+手間暇かけた分」という感じで、買う人も「手作りの
ものが好きだから、納得して品物の価値を買う」といった風。
毎月15日と決まっているので、市が開かれる日が平日に当たることも多く、
お客さまは、落ち着いた、一点ものにこだわるような風情のかたが
多かったです。
なので、2人で「他のフリマには出展せず、この手作り市だけに出そう」
と即決しました。
10年以上続く手作り市は、徐々に大きくなり、今や『工芸家の登竜門』
と呼ばれ、全国からお客さんが集まるくらいの規模になったそうです。
出店希望が多いため、抽選で出展できるかが決まりますが、毎回
ものすごい競争率だそうで、話によると「800通の応募に対して200しか
通らない」とか。(真相は不明)
手作り市の詳細は、こちら↓
http://www.tedukuri-ichi.com/
運良く抽選に通った私は、ノンちゃんと一緒に出展することにしました。
ここまで書いて長くなったので、当日のお話は、また明日。

高野山

Posted on : 2006-06-02 | By : ゆふこ | In : 日記

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まだ5月の日記を書いてマス。とほほ。
5月4日から5日にかけて、高野山へ行ってきました。
きっかけは「どこもGWで宿がいっぱい」という不謹慎な
ものでしたが、一度行ってみたかったのです。ほんとに。
空海という人物は、私に「日本史上まれな天才」という印象を
深く刻みつけた数少ない(もしかして唯一の)人物です。
実のところ、私は、深い信仰心を持っているわけではありません。
が、無いわけでもありません。どちらかと言うと、万物・自然に
対する畏敬の念に近い信仰心を持っています。
「八百万の神々を信仰する」に一番近い気がするので、ある意味、
日本人のスタンダードですね。
だからと言って、仏教やキリスト教を否定する気もありません。
輪島の朝市の後で、一仕事を終えたおばあちゃんたちが、お寺の廊下に
大荷物を並べて本堂に入っていくのを見かけた時、『私も同じ仕事を
して毎日を過ごしていたら、やっぱりこうしただろうな』と思いました。
どうやら、私は「人々の信仰に対する想い」というものに大変興味が
あるようです。それが理由で、クリスチャンでもないのに、
サンティアゴ・デ・コンポステーラ目指して歩いてみたいと思った
くらいですから。
そんなわけで、興味津々で訪れた高野山。
『やっぱり空海は、天才だな』というのが第一の感想、そして、
第二は『昔の人は、よくぞこんな山奥まで歩いてきましたね』です。
CIMG2144.jpg
山の向こうも、そのまた向こうも、ずーっと奥も見渡す限りの山。
半端じゃありません。
マチュピチュに匹敵するすごさです。(見たことないけど)
関西にお住まいのかたがた、意外と近いですし、一度行かれててみては?
大きな杉に囲まれて歩くだけでも、清々しい気分になれますよ。
CIMG2128.jpg