このよで いちばん すきなのは

Posted on : 2009-10-30 | By : ゆふこ | In : 日記

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我が家の子ども達が通う保育園には「連絡ノート」というものがあって、家での食事内容を毎日記入しなければなりません。ある日、担任の先生から「お母さんのご飯は、いつも美味しそうですね。よっぽどお料理がお好きなんですね」と言われました。

私は少し考えて「料理は好きですが、それ以上に私が食いしん坊で美味しいご飯が大好きなんです」と答えました。

「どれくらい好きかと言うと、死ぬまでにあと何万回しか食べられないんだから、1食たりとも無駄にできない、って思うくらいです」と言うと「そんなことを言う人に初めて会いました」と感心されました。

そこで思い出されるフレーズが「ぼくらの なまえは ぐりと ぐら  このよで いちばん すきなのは  おりょうりすること たべること」です。

「ぐりとぐら」の絵本で最初のページに、のねずみのぐりとぐらがこう歌っているのを見て「私と一緒の人(のねずみ?)がいる」と嬉しくなりました。(きっと作者のお二人(姉妹だそうですね)は、食いしん坊に違いないですね)

ところで、昨日は娘の1才の誕生日でした。保育園の先生には「ケーキは、お母さんの手作りですか?」と質問されましたが、残念ながら計量しながら作るお菓子は苦手なので、ケーキ屋さんで買ってきました。

昔、ドイツ人の友人が男ばかりで「卵は何個?」とかおしゃべりしながら見るからに適当にチョコレートケーキを作っているのを見て「計らないでも作れるの?」と訊くと「なんとかなるさ」と言われ、「ははぁ」「さすが本場の人」と感心したものですが、それを上回るのが前述の「ぐりとぐら」で、彼らは森の中でカステラを焼いてしまいます。

カステラが焼けるのを待っている間も「このよで いちばん すきなのは」と歌い、集まってきた森の動物たちには「けちじゃないよ ぐりと ぐら  ごちそうするから まっていて」と歌います。みんながほおばっている黄色いカステラの美味しそうなこと。まさに私の目指すところです。

焦げた野菜

Posted on : 2009-10-21 | By : ゆふこ | In : 日記

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昔から真夏に汗水たらしてでも焼きナスを自ら作る子どもでしたが、大人になってから訪れたイタリアで、ただ焼いて塩とオイルをかけただけの野菜に出会い、以前にも増して「焦げた野菜バンザイ」と感動しました。

グリルパンのシマシマ焦げめも美しい野菜も素晴らしいのですが、真っ黒焦げに焼いてから中身を取り出す方式の野菜も大好きで、例えばイタリア料理の前菜に出てくるパプリカのオリーブオイルあえは大好物です。

ところが、このパプリカが意外とくせ者で、直火で炙った後、真っ黒に焦げた皮を剥こうとしても上手くいきません。料理の本には「水の中で洗いながら剥く」とありますが、それだと水っぽくなってしまいます。「ビニル袋の中に入れて蒸らす」というレシピも試してみましたが、それも上手くいきませんでした。

そんなある日、まだカタギの会社員だった私は、部署の歓迎会で全く気の合わない上司の目の前に座らされていました。どれくらい気が合わないかというと、一生の間で彼以上(以下?)の人には出会わないであろうというくらいで、「僕は森田健作に似ている」と自慢する彼の話を仕方なしに聴いていたその時、目の前に真っ赤なパプリカの前菜が登場しました。

「これ、大好きなんですよ」と私が言うと「気が合うねぇ!僕もだよ」と、その気が合わない上司が上機嫌で言いました。

そこで思いがけず「これ、どうやって作るか知ってる?イタリア人がいいやり方を教えてくれたんだけど」とその上司は言いました。いつになく積極的な私は「知りません、是非教えてください」と彼に訊ねました。

「まず火に炙るでしょ。それからね、焦げたパプリカを何重にも新聞紙にくるむんだよ。30分くらい経ってから取り出して剥くとね、簡単に剥けるから。イタリア人が言うんだから間違いないよ。」と教えてくれた上司と、生涯最初で最後の握手を交わし、私は「素晴らしい。ありがとうございます」とお礼を言いました。

もしお好きなかたがいらっしゃったら試してみてください。本当に簡単に剥けますので。

どんなに気の合わない人でも何か得るものは有る、というお話でした。

スケッチ

Posted on : 2009-10-08 | By : ゆふこ | In : 日記

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ステンドグラスを作る時、デザインの元となる対象をスケッチすることから始めます。

そこから何度も推敲を重ねて余分な線を取り除き、必要なものだけ抜き出す作業をします。

多い時には10回以上も描き直す時があります。消しゴムで消すのではなく、全く違う紙に描き直します。よく「大変そう」と言われますが、マチスだって何度も描き直したのだと思うと、私が一度で描けるわけがないので、仕方のないことです。

もしも既に出来上がったデザインを真似ると、どうも自分のものではないように見えてしまうというか(実際そうなのですが)、自分らしい線が出ないので、とにかく実物を見て、もしも実物に会えないなら写真を探しだしてでもスケッチをするところから始めます。

先日は「オリーブをモチーフに」とリクエストがあり、知らない家の軒先でオリーブをスケッチしていたら怪しまれたので、スケッチブックを見せて学生のような言い訳をしました。

 

ところが、はたと気付いたことがあります。

私は、ブタを愛するあまり、幼い頃から自分のトレードマークとして描き慣れすぎたあまり、ブタをスケッチしたことが無かったのです。

がーん。

 

そんなわけで、これからは「自分でスケッチしてからデザインしています」と言い切るのはやめて、控えめにいこうと思います。