日記

わらしちゃん

京都の実家は、3年前まで古い町屋でした。
そこには、座敷童が住んでいて、私たちは彼女を
「わらしちゃん」と呼んでいました。
わらしちゃんは、寝ている人の顔にぴゅ~ぴゅ~と
息を吹きかけたり、足の裏をコチョコチョしたりと、
いたずら好きなコでした。
彼女の気配は、子どもにしかわからないようで、遭遇した
人の意見を総合するに、彼女の行動範囲は、子ども部屋の
あった家の東側2階に限られていたようでした。
何故か私だけは大人になっても、わらしちゃんに悪戯されて
いたため、実家を取り壊す時、妹は、わらしちゃんの行く末を
心配して私に相談してきました。
私は、引越の荷物に座布団を入れ、座布団の上には何も置かず
空間を大きくあけて「わらしちゃん、ここに座りな」と
言って、段ボール箱のフタを開けておきました。
その後、荷物をどうやって新しい家に戻したのか、既に実家を
出て一人暮らしをしていた私は知りません。
最近になって、実家に住む姪が、誰もいない方向に向かって
手を振るらしく、妹が「もしかして、わらしちゃんかな?」
と呟いていました。
少しほっとした私ですが、まだわらしちゃんとの再会は
果たしていません。

9件のコメント

  • yuri

    絵本のようなお話ねや。
    うちは、川西の前も新しいお家やったし、
    そういう体験とか全くしなかったなぁ。

  • ゆふこ

    この話をすると大笑いして信じない人と
    「やっぱり京都の古い家には、いるのね」
    と感心する人に別れる。
    一見メルヘンちっくかもしれないけど、
    妹は本気で怖がっていたので、自分一人で
    寝る時は、部屋を明るくして寝てたよ。
    そして、姪(妹の娘)が、部屋の角に
    ニッコリ微笑みかける姿を見て、妹は
    ダンナさんが夜遅い時、また部屋を
    明るくして寝るようになったのであった。

  • YUM

    あのー。すんごい怖いんですけど。
    おまけに、小学生の時に、家にあった日本人形の陰が動いた”気がする”と言っただけで、イジメにあった暗い過去を思い出したよー。
    京都の古い家なら説得力があったのに!!

  • ゆふこ

    そんなオドロオドロしい雰囲気は無いので、
    私は怖くないんだけど、でもまぁ、姉妹が
    いると思って振り返ったのに、誰もいないと
    ちょっとビックリするわな~。
    座敷童さんは家の繁栄の象徴で、いなくなると
    没落すると聞いたので、妹は怖いながらも
    「いてもらわないとなぁ」と言ってはるわ。

  • yuri

    たぶん、自分が会ったりするなら怖いけど、
    ふじっこが話すとメルヘンに聞こえるとこがふしぎ(^∀^)
    昨夜、リモコンでラジコンを操作してたら、
    横のハロゲンヒーターがいきなり首ふりだした。
    わらしちゃんの仕業か( *´艸`) 笑
    (一目瞭然やけど、リモコンに反応しただけです。)

  • ゆふこ

    この前、ニュースでやってたよ。
    違うリモコンなのにストーブがつく時があるって。
    気をつけてね~。
    ちなみに、わらしちゃんの悪戯は、もっと原始的。

  • ふふ( *´艸`)

    やりまへんな~
    自分の日記では、トーストをトースターって書くは、
    最近さらにユリ語ワールド全開です☆笑

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