日記

美瑛の丘

初めて北海道を旅した時、絵葉書のジャガイモ畑があんまり奇麗で、ユースホステルのおっちゃんに「これは何処ですか?」と訊いたら「あぁ、美瑛ね」という答えが返ってきました。
絵葉書の景色を求めて訪ねた美瑛は、丘に畑のパッチワークを縫い付けたような緑豊かな農耕地でした。

「農作業の邪魔をしないように」と、トラクターを避けて道端の木陰で隠れるように自転車を押しながら景色を眺めていたのは大学生の頃のことです。
あれから15年。美瑛は、すっかり観光の街になり、「名所」らしき場所には駐車場が設けられて、整備された道路をすいすいとレンタカーで走れるようになりました。
それでも景色は変わらず、緑のパッチワークが何処までも続いていました。自然のままの自然も美しいけれど、人の手が入った自然を「半自然」と呼ぶなら、これはこれでずいぶん美しいものだ、と思います。
奇麗に植えられた植物の苗や、実った穀物、刈り取られた跡でさえ、自然と人が織りなす風景の傑作だと思うのです。
今回は、そんな風景の中の小さな宿に泊りました。
とても心地よい宿で、とても気持ち良く過ごさせていただきました。詳しくは、相方さんのブログに載ってますので、よろしかったら
遊びに行ってみてください。

http://itok.jp/search.php?d=2006-06

相方さんは、マメなので6月28日~7月2日にかけて北海道の日記を書かれてます。私とはエライ違いです。そして、2人で
ずっと旅しているにもかかわらず日記が微妙に違うので、両方読むと面白いかもしれないです。
美瑛の朝は、きっと美しいだろうと思いながら寝たら、丁度、朝焼けが奇麗な時間に目が覚めました。
実は目が覚める寸前、私が小学生の頃の校内が荒れ狂っていた光景が夢に出てきて、とても嫌な気分になりました。
そんな暗い気分を塗り替えてしまうような美しい景色を窓の外に見つけた時、誰かに感謝したい気持ちになりました。
それで相方さんを急いで起こしたわけですが、彼は大変に眠そうで、しきりにアクビをし、目をこすって、景色を見た後はあっさりと
また眠りについてしまいました。(3時半だったからね。。。)
彼が寝た後も、私は、ずっと一人で窓の外を見て景色を目に焼き付けようとしました。どんどん空が白んできた頃には、
私も横になって寝てしまいましたが。
写真だと色が微妙に違うのが残念ですが、少しでも奇麗だった景色をお見せすることができたら、と思って写真を撮りました。
CIMG2387.jpg
何年か経ったらまた訪ねたい場所です。
その時も、変わらず畑のパッチワークが可愛い丘の景色が残って
いますように。

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