手作り市
毎月15日、京都の百万遍にある知恩寺で「手作り市」が開催されます。4年ほど前から抽選に通れば出店していますが、今までブログに何も書いたことが無かったので少しだけ。
百万遍の手作り市は、現在あちこちで開催されている「手作りのものを売ります」というフリーマーケットの草分け的な存在で、遠くからこれを目指して京都観光に来られたり、観光バスが横付けされたりと今では大変有名になった市です。
他のフリーマーケットと違うのは、お客様が散歩がてら遊びに来られるのでは無く、手作りの一点ものを探して来られる、という点です。これはステンドグラスのような特殊なモノを扱う身にとっては大変にありがたいことです。
私にとって大きな目的の1つは、お客様の反応を直接知ることです。例えば委託販売のお店に置いていただく前に、試しに手作り市に持って行きます。売れようが売れまいが1度も「わぁ、可愛い!」と言ってもらえなかったら、お店屋さんに持って行っても絶対に売れません。
一人で工房に籠って制作している私にとって手作り市は市場調査の場といいますか、そういったお客様の生の声を聴く貴重な機会を得られる場所です。
他にも、お店屋さんやステンドグラスに興味を持っているかたが制作者を探して来られたり、教室を探しているかたが来られたりと、今までの仕事の「ご縁」も、この手作り市によるところが大きいです。
手作り市の直前は、何が好まれるかもわからないまま当て所無く制作するので、当然ながら切羽詰まって作っています。力を入れるために音楽に頼らないと倒れてしまいそうになるので、そんな時は洋楽でもクラシックでもジャズでも無く邦楽を聴きます。「あぁ、私って日本人なのね」と思う瞬間です。
ヘロヘロでも動かないといけないのでシャウト系が良いです。基本は、ブルーハーツ。あと最近では、サンボマスターの「できっこないをやらなくちゃ」が定番です(紅白では、この曲を歌ったほうが合っていたと思う。サンボマスターとして出てないから仕方ないけど)。
ちなみに、これらの曲は、普段は聴きません。熱すぎるというか「薬」として取っておく感じです。
では、今日は、今から工房の住所変更のために税務署へ行ってきます。