鳥取からの便り
先日送った時計が無事に時を刻み始めましたと鳥取のAさんご夫妻から連絡をいただきました。その際にだんな様が書かれている「鳥取暮らし」というブログを教えていただき、絵も文章もとてもステキだったので紹介しますね。
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水彩画・水墨画・写真とともに普段の暮らしをお知らせします
http://blog.goo.ne.jp/ashero60/
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絵を見てビックリされるかたも多いと思いますが、Aさんは素人ではありません。本人は「素人です」とおっしゃるかもしれませんが、ご自分の個展を開かれるくらいなので素人とは言わないですよね。
ふと思い出したことがあります。以前、私が大阪のアマチュアオーケストラに所属していた頃、演奏会のパンフレットの表紙が気に入らず、団長に「私にデザインさせて欲しい」と言ったことがありました。表紙の中央にミリミリと紙を破いたような線で2色が分けられているだけなのに2色刷りをするなんてもったいないと思ったからです。当時の団長から出された条件はただ一つ「君にしか出来ない事はしないで欲しい」でした。つまり使い回しのきくデザインにしろということですが、その相談を持ち込んだのがAさんの印刷所でした。素人の相談に(しかも私は話が長い)Aさんは根気よく付き合い、色んなデザインブックを広げて見せて説明し、どんな2色を合わせると相性が良く混色が美しく効果的なのか等を詳しく説明してくださいました。
出来上がったデザインは、先日、そのオーケストラにずっと所属しているTさんから「今でも私はゆふこちゃんが作ったあの表紙が一番素敵だったと思うわ」と言っていただけるくらい良かったと思いますが、それはAさんに教えてもらった事を自分なりにアレンジしただけだったのでAさんの模倣とも言えるものでした。
私のデザイン「あ」あたり(NHKから拝借)を教えてくださったのはAさんだったなぁと改めて思い出したのでした。