居間用パネル/三兄弟
Yさんの息子さん3人には、一人ずつテーマカラーがあるそうです。長男さんは赤、次男さんは青、三男さんは黄色。
ある生徒さんによると「子どもは色を与えられたら、そのように育っていく」とのこと。
その言葉が真実なのか、Yさんが描いてこられたイメージ画は、赤い長男さんは太陽。青の次男さんは静かな海。黄色の三男さんはヤンチャな感じですが、家族皆からガラスをもらって愛情をたっぷり受けている様子がよくわかります。
「絵なんて描けない〜〜」と言うYさんに「とにかく思いつくもの、息子さんをイメージするものを描いてみてください」とお願いして、たくさん描いてこられたデザイン画から私が抜き出し、それぞれイメージする線を描いていただいて、私はデザイン画を「組み立て」ました。
兄弟それぞれのパネルには親鳥と同じアンティークのクリアガラスと青いガラスが入っているので、デザインは全く違いますが、並べてみるとそれほど違和感はありません。
長男さん/昇れる太陽!くっきり直線!
次男さん/静かな海、ゆるやかな曲線、兄弟の魚が3匹
三男さん/皆のガラスをもらって、クローバーがアクセント
「母の審美眼」と申しますか、Yさんが描かれた長男さんの似顔絵は、ジョンレノンの自画像に匹敵する秀逸さだと思うのですが、いかがでしょう?
Yさんは「え?この似顔絵をステンドにするんですか?」と驚いていらっしゃいましたが、白い被せガラスに焦げ茶色で画付けすると、星の数ほどあるジョンレノングッズに負けない雰囲気が出たと思います。(ジョンレノン、自画像、というキーワードで簡単に検索できます)
いつも思うのですが、教室に来られた生徒さんは最初は大抵「絵が描けません」と言われます。が、「いやいや」と無理に描いていただくと、本人も驚くくらい素敵な絵が生まれてきます。絵って、そういうものだと思います。