研磨機がやってきた「その2」
以前、生徒さんからの紹介で、研磨機を譲り受けた話をブログに書きました。
その後、いろんな人に尋ねてみたところ、誰もこの機械を知らず、ガラスを削ってみるとビシバシ破片が飛んでいく上に、そもそも「木彫刀特殊研磨機」と書いてあることに疑問を抱きつつ、問題先送りのまま静かに工房にありました。
そんなのんびりとした工房に、この研磨機を知る人がとうとう現れました。
新しく来られた生徒さんが以前習っていた教室では、このような機械を使っていたそうで、「これで削るとガラス片が飛んでバンバン割れます。半田付けをしたら熱割れして大変なんです。」とのこと。
推察するに、現在普及しているグラインダー(ルーター)が世に出回る以前は、木工用の研磨機を代用していたようです。
ということで、うちでは使い道がないことがわかったものの、捨てるのはもったいないし、どうしよう?。。。と悩んでいるうちに、新しく平盤の研磨機を買いました。
いよいよ置き場所にも困ったところで、ふと生徒さんの旦那さんが仏師だという話を思い出しました。
「木工用なら使い道があるかも?」と思い、問い合わせたところ「すぐにでも引き取ります」とのこと。
工房にある古い機械は「師匠のそのまた師匠が高橋製作所と共同で開発した木彫刀のための研磨機」というお話を聞き、なんというご縁!と驚きました。そんな偶然があるものなんですね。
研磨機は、巡り巡って「第二の人生」ではなく「あるべき道」に戻ったということで、なんだかとても良いことをした気分になりました。
仏師の安岡さんのインスタグラムはこちらになります。
生徒さんにそんな話をしていると、「仏像を彫ってみたい」というかたが多くて驚きました。
安岡さんは、ワークショップもされているそうなので、ぜひ ( ^ ^ )