アルプス登山列車
「ガラスのほとり」に展示した作品になります。
<アルプス登山列車>
スイスアルプスを鉄道で登る際は、グリンデルワルトという街を拠点にして旅が始まります。
街の周辺には、様々なルートのハイキングコースがあり、あたりには一面の花畑が広がっています。
よく見ると咲いているのは大抵が黄色い花です。
小さな花々が風に揺れる姿はとても可憐ですが、「黄色い花は丈夫なんですよ」と言われているような気もします。
険しいアルプスを登る列車も愛らしい風貌ですが、実はかなりの強者だと推察します。
そんな可憐と見せかけておいて実は力強いものたちを憧れのアルプスの景色に込めました。
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私には珍しく「ガラスの模様に当てて絵を書く」という順序でデザイン画を描きました。
枠のサイズに対して花畑のガラスが小さかったために、絵を小さくするしか無く、そうすると周囲に余白ができてしまうので、黄色の花で覆うことにしました。
このことが幸いして、生徒さんからは「景色に奥行きのあるこのようなステンドグラスは初めて見ました」と褒めていただきました。
花に使うガラスは、微妙すぎて色の違いがわかりにくいですが、たくさんの種類を使っています。
種類が多いほどフワっとした雰囲気が出せると思っています。
友人カメラマンがパネルの裏側から撮ってくれたところです。
日光で撮影したほうが綺麗でしたが、光量が安定しないので、ミニカタログに使用した写真はライトボックスで撮ることにしました。
自然光が入ると、やはり格段とガラスが輝きますね。