「きんぎょがにげた」Y-2 ねこ
丸くカットしたガラスたちをよく見てみると、赤い金魚が泳いでいます。
ライトの下には鍋を覗き込んでいる猫がいます。
鍋の中には金魚が。。。
「猫に食べられてはたまらない」
「鍋で煮られるのもゴメンです」
と思った金魚が逃げた姿をライトにしました。
鍋の中の金魚は、パートドヴェールという技法で作っています。
まずは土台となる「水」の部分を粘土で作り、そこに石膏を被せて粘土を抜いたら型ができます。
その石膏形にガラス片を入れて焼成すれば、鍋の形にぴったりなガラスの塊が出来上がります。
金魚は、無色透明のガラス板に赤いガラスパウダーを被せて焼成し、サンドブラストで金魚の影を彫りました。
ガラスの塊の「水」に板ガラスの「金魚」を乗せ、もう一度焼成すると「金魚が泳いでいる水」が完成しました。
ランプの中に逃げた金魚は、赤とクリアが2層になったガラスの赤い部分を彫って白目を作り、表面から目と口を絵付けしたものです。
かなり手がこんでいる作品ですが、「ただただ可愛い」と言っていただけるようなランプにしようと思い、制作しました。