教室

生徒さんの作品(クリスマスツリー)Oさん

Oさんが「クリスマスツリーを作りたいです。色んな模様を入れたいのですが、簡単に組み立てるには、どうしたら良いのでしょう?」と聴いてこられました。

「まず縦長の三角を作ること、縦長だと木に見えますが、そうじゃないとピラミッドに見えます。三角が3面あればツリーに見えると思います。コードを通す隙間を底辺に開けないといけませんが、それは底辺のみを曲線にすることで簡単にできるはずです。」とお答えしました。

「緑の奇麗なガラスをメインにして、色ガラスをランダムに入れたいのですが、どうすれば簡単に出来るでしょう?適当に並べていけば良いのでしょうか?」という質問には「私の経験で言うと、どんなランダムに見えるデザインでも型紙を作ってからそれに合わせてガラスを切る方が、面倒に見えても結果的にはラクです」とお答えしました。

Oさんは「でも、やってみないとわからないので、とりあえず型紙無しでやってみます」と、早速取りかかられると、まぁ可愛い!というガラスが並びました。

が、悲劇はここから。。。順番にガラスに書いた番号が洗ってしまうと消えてしまい。。。工房にはOさんの深いため息が。。。ちゃんと「オイルを拭き取ってから番号を書いて、洗う時にはこすり過ぎず、拭き過ぎず」という注意を守られたのですが。。。うーーーむ。

というわけで、2面めからは型紙を制作されました。緑色のガラスは型紙通りに切り、カラフルな色ガラスの部分のみ感じるままのガラスを選んで適当にはめ込む、というやり方で残りの2面を作られました。

組み立て終わったツリーに電球を入れる時「チカチカ点灯する電球が良いですか?それとも普通にジーっとついているシャンデリア球が良いですか?」と訊くと「ジーっとついているほうで」と即座に答えられました。全てのイメージが頭の中で出来上がっていて、それを実現された、というのがよくわかります。

写真は、大きなため息と共に作られた最初の1面です。とても大変でしたが、やはり一番奇麗でした。「手間ひまをかけた分だけ、ステンドグラスは美しくなる」ということを実証された作品でもあります。

それだけ苦労されただけあって、工房での点灯式では、他の生徒さんから「素敵!」と感嘆の声があがりました。Oさんは、とても嬉しそうでした。

 

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