作品,  日記

コップに名前を彫る

先週の火曜日、ある友人から「退職するかたにコップに名前を彫って贈りたいけれど、お店に頼むと2週間かかると言われ、今週末の送別会に間に合わない。なんとか3日後の金曜日までに彫ってもらえないか?」といった内容の嘆願(?)メッセージが届きました。

私は、今週の納品が4軒、来週までにパネルを仕上げなければならないというタイトスケジュールが控えているものの、先週までかかりきりだった大きな納品を終えたばかりの「ホッと一息」というタイミングだったため、引き受けることにしました。

友人がいる大阪と京都の間の運び屋は相方さんが担当。コップが往復する時間を除くと私に与えられた作業時間は、きっかり1日。コップを受け取った翌日は早朝からiMac君の機嫌をうかがいながらデータを作りました。iMac君は、今時あり得ないような音をたてて働いていました。

最適なフォントを見極め、彫る場所を考え、コップにシートを貼って「これって失敗したら、何処に買いに行ったら良いのかな?」とか要らぬ事を考えつつ、慎重にバカラ(!)のコップの底に文字を彫りました。

相方さんが昼休みに職場の近くで友人に受け渡しをして、その夜が送別会という、全てにおいて綱渡りのお仕事でしたが、なんとかなりました。

退職されたかたは「老中」と呼ばれていたそうで、その愛称をスペル指定で彫らせていただきました。

友人からは「プレゼント贈呈の前に主賓に挨拶してもらったら、自分が老中と呼ばれるようになった経緯を語り始めたため、その後のプレゼント贈呈が大いに盛り上がりました」と喜びの報告メールを受け取りました。良かったです。ほっ。

ちなみに、今回の文字は、フリーハンドではなく入手したばかりのカッティングマシンで切りました。初めて使ったので手間取りましたが、色々と遊べそうな機械です。

次は、アヒルでも彫ってみようかな。。。ふっふっふ。(相方さん関係者にしかわからないネタです)

 

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