読書
近ごろ坂本龍馬が世間を賑わせているので思い出したのですが、会社員時代の会議中に大アクビをして、上司から「眠いのか?」と見咎められたことがあります。「すいません。司馬遼太郎の『龍馬が行く』を読んでいたら徹夜してしまいました」と答えると、一瞬沈黙が流れて「それは仕方がないなぁ。あれは止まらなくなるからな」と本当に仕方なさそうに言われました。
大学生時代には授業に遅刻して、そっと席に着こうとしたら教授に見つかり「どうして遅刻したのかね?」と呼び止められました。「鴨川べりで本を読んでいたら時間を忘れてしまいました」と答えると「。。。それは。。。仕方がありませんね」と言われました。
どちらも本当のことでしたが『読書』の一言で許されることがあるもんだ、と少々可笑しくなりました。きっと同じように夢中になって本を読まれた経験があったのでしょうね。
最近は必要があれば本を読んでいますが、理由もなく読むことが無くなりました。時間の問題ではなく気持ちに余裕が無いからかもしれません。たまには家の梯子を登って知らない本でも探してみようか。