生徒さんの作品(建築用パネル)Iさん
ステンドグラスの技法は、大きく分けて2つあります。
1つは「ティファニー形式」と呼ばれる銅箔テープを巻いた上にハンダ付けする技法で、ランプや細かい作業に向いています。
教室の生徒さんが作られるステンドグラスは、ほとんどこちらです。
もう一つは、ケイムと呼ばれるレール状の鉛線にガラスを組み込んで、ケイム同士をハンダ付けする技法です。古くから教会など建築用のステンドグラスを作るのに使用されてきました。(大雑把な説明で、すいません)
後者のケイム技法は、かなり繊細に作らないといけないので難しいです。今までに生徒さんが作られたことは皆無でした。
ある春の日に、I さんが言いました。
「先生、ドラマを見ていたらね。すごく綺麗なステンドグラスがあって、それを作りたいんです。」
「はい。。。」
「録画して静止画像を見て、デザイン画も描いたんです」
「はい。。。」
・・・ 中略 ・・・
「どうしても作りたいんです」
「とめはしないんですが、半年かかりますよ」
「先生、とめないでください!」
「。。。はい」
というわけで、作られました。
縦1m以上もある大作です。
とてもとても頑張って、やっぱり半年以上かかりました。
作品展で、つけられたタイトルは「有言実行」です。
I さんの気迫と達成感があらわれています。
I さんは、プロになるという夢に向かって日々頑張っていらっしゃいます。
一緒に頑張りましょう。