生徒さんの作品(Fさん)ライト
「ライトを作ってみたい」というFさんに、「ステンドグラスを習っていたのに何故?」と不思議に思ったら、以前は平面しか作ったことがなかったそうです。
そして、「四角いものを作ってみたい」と。
「今まで、曲線ばかりだったので、四角に飢えているのかも」と笑うFさんに、私は「好きなものを作っていいんですよ」と言いました。
ガラスが好きでステンドグラスが好きで、教室に来られるのだから、「好きなものを作ってください」と、本当にそう思います。
Fさんは、以前みたことのあるライトを参考にして、苦心の末、図面を作成。
「電球があからさまに見えない方が綺麗ですよ」とガラスを出してきて、それを1つずつ電球にかざしては、片っ端から確認していただきました。
好きな色、好きなガラスを組み合わせて出来上がったランプがこちらです。
『ちょっと大正ロマン?』といった雰囲気ですが、和室でもコンクリート打ちっ放しの現代的な部屋でも似合いそうですね。
よく見ると、ガラスを重ねてハンダ付けしているので、後ろのガラスのフチが透けて見えるのも楽しいです。
ステンドグラスはガラスの面を揃えないと『手抜き』に見えがちですが、逆に「オシャレにするために、こうしました」と言えるところが、このデザインの素晴らしいところだと思います。