日記

安西水丸展に行ってきました

そもそも友人情報で知った展覧会に、また別の友人から譲り受けたチケットで行ってきました。ありがとう。( – 人 – )

相方さんは村上春樹から安西水丸さんに入った人ですが、私は、当然ながら絵本からです。

がたんごとん

ずっと「上手いなぁ」と思っていたけれど、展覧会で原画を見ると「小学生、、、いや、幼児か?」と思える絵もチラホラ。(←感動している)

『どうやって、こんな子どもの絵が描けるんだろう?』と数々の絵を見た後に、「今でも小学生の絵を描いている、普通の人です」という文章を読んで「そうか、そうだったのか」と。

 

私は、相方さんによると「子どもの心を持った大人だと思って付き合ったら、単なる子どもだった」という迷言(?)があるくらい、子どもの頃と変わらないです。でも、それなりに成長して、大人の知恵を身につけて得したなぁ、と思って生きてます。子どもの感性のまま無茶して、でも色んな手法で乗り越えていけるのは、大人の知恵がプラスされたからだと思ってました。

それが、安西水丸さんは、そんなのも無くて、本当にまるっきり子どものままなんだなぁと。いや、ほんと、すごい。

子どもの絵ってすごいんです。これは、私が時々やっている「小学生の絵画教室」でも思います。

でも、大人が子どもの真似をして描こうとすると「わざと下手」みたいなウケ狙いの絵になって、つまらない。どこかに大人の知恵が見え隠れしてしまう。だからそういう手法は諦めて、今の自分の絵を描くしか無いんです。

例えば、子どもの絵がすごいからと言って、子どもに装丁を任せるわけにはいかないですよね。そこで、子どものまんまの絵を描ける大人の安西さんに頼んだら、ちゃんと本の中身を全部読んでからイメージを膨らませて、そこから自然な『子どもの絵』を「はい、どうぞ」と出してくれる。。。なんて世の中のニーズにマッチした人なんだ。しかも、本人は全くそんなことを考えていなかった(と思われる)ところが、またすごい。

 

そうすると「子ども感性」の私としては、ライバル意識がムクムクと。(←全く歯がたたない)

ポストカードで、可愛いりんごの絵があったのですが「これって、私が描くりんごと形が似ている」という理由で買いませんでした。

でも、他のポストカードは、いろいろ買いました。(結局、買ったんかい)

 

誰か一人にテーマを絞った展覧会に行くと、終わりのほうで大抵「うぅ、お腹いっぱい」となるのですが、安西水丸さんのは見終わっても「ほっこり」しました。きっと良い人だったんだろうなぁ。

 

いつも、図録は「自分で買ってね」と相方さんから言われるのですが、今回はサラっと買ってもらえました。よかったよかった。

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