作品,  日記

絵付けについて <1>

先日、絵付け技法を含むウインドウパネルを作った際に、生徒さんから「先生、ちゃんと言っておいたほうが良いですよ」と忠告(?)されたので、少し書いてみます。

 

いろんなかたから受けた質問を総合するに、どうやら、私が作った(絵を描いた)と思われていないフシがあり、生徒さんによると「目の前で先生が描いているのを見ても信じられないくらいだから、何も知らない人は、もっと信じられないはず」とのこと。

170401全体

 

ほほぉ。

そんなに。。。

 

というわけで、様々な質問を受けた際の問答集を書き出してみました。

 

「このうさぎは写真ですか?」「ガラスに顔料を使って筆で描いています」

「目に光が見えるのはなぜ?」「光の部分は色を抜くんです」

「目が潤んでいるようにも見えるけど」「光を少しボカすと潤んで見えます」

「いくつの色を使っていますか?」「1色です」

「誰が描いたの?」「私が描きました」

「ほんとに?」「本当です」

「他の誰かに描いてもらったんじゃなくて?」「そんなお金は無い…っていうか、本当に私」

 

技術の発達した現代の世の中において、「写真をガラスに転写できるのかと思った」という意見もあり、なるほど、そういう技術もあるかもしれないですね。

詳しくは知りませんが、ガラスにシートを貼り付けてステンドグラスのように見せる商品が、建築に使われることもあるようです。

 

でも、私は、少なくとも私が作るステンドグラスは、自分で絵を描いたほうが良いものができると思っています。

 

実は、こういった質問を受けて、ちょっとした危機感を覚えました。

ステンドグラスの絵付け技法が、この世から消えようとしているのではないか、と。

ガラスに絵を描く人が減っているのかもしれない。

もっと絵を描かなければ。

そう思いました。

 

よもやま話は、<2>へ続く。

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