作品,  日記

雲海

<雲海>

雲に似たガラスを探し、雲の流れに模様を合わせながら1枚ずつカットしました。

雲海を見ていると、雲が滝のように流れたり、クルクルと転がったり、海のようにうねっていたり、想像よりも速い速度で動いている様子は躍動感に溢れ、竜がいると錯覚するほどです。

「なるほど、この風景を見て昔の人は竜を描いたんだな」と思い、雲海に竜を描き加えました。

雲の合間を泳ぐ竜は、朝の空気を吸いながら機嫌よく歌を唄っています。

手前の山には、朝もやに映る木の陰を絵付け技法で描き、水墨画のような版画のような雰囲気に仕上げました。

 

***

「アルプス登山列車」とは逆の方法で、描き終わった絵にガラスの模様を当ててカットしていきました。

こちらのパネルも自然光を通すとガラスの模様がよくわかります。

太陽の部分は、さすがにそのようなガラスが存在しないので、パウダーを焼成して作りました。

焼成前のパウダーでは色が全くわからないので、予想で粉を置いていきます。

イメージに合う色になるまで、3回焼きました。

手前の山は、絵付け技法で描きました。

こういう画をちまちまネチネチと描くのが大好きです。

位の高そうな竜ではなく、軽々と空を飛べそうなシルエットにしたら、息子に「子どもの竜?」と訊かれました。

竜が歌っているように描いたので、そんなことをするのは子どもの竜かもしれないですね。

 

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