銀河鉄道
ー個展「ガラスのほとり」山と鉄道にまつわる連作より(2022)

銀河鉄道銀河鉄道銀河鉄道

銀河鉄道
ー個展「ガラスのほとり」山と鉄道にまつわる連作より
制作年 2022年
場所 神奈川県川崎市/個人邸宅
サイズ w322 x h322
撮影 Masuko Tsuji
宮沢賢治の「銀河鉄道」に加え、夜にまつわる物語ということで「よだかの星」と「セロ弾きのゴーシュ」を織り交ぜて1枚の絵にしました。
銀河鉄道は、銀河ステーションから天の川に沿って走ります。
天の川は、ダルガラスという2cmの厚みがあるガラスを砕いたものでできており、星のかけらのようです。
白鳥座、わし座、さそり座と旅をしてゆきますが、絵を描いてみると白鳥座が入らず、それでは夏の大三角形ができないので、チェロの指板にサンサーンス作曲「白鳥」の楽譜を彫りました。
醜い姿をした「よだか」は誰からも受け入れられず、太陽のもとへ行きたいと願い、命をかけて空を飛び続け、いつしか青白く燃える星になります。
孤高のよだかが星に変わる瞬間は、姿も美しかったはずだという気持ちでガラスを選びました。