日記

桜色

自宅の横を流れる大川沿いには、見渡す限り桜並木が続いています。
今日、木々を眺めてみたら、蕾が膨らんでいるせいでしょうか、
木の枝のあたりに、ぼぉっと薄ピンク色のモヤがかかったように
なっていました。
こんな頃の桜も、私は好きです。
小学校の時だったか、国語の教科書で桜の染め物に関する文章を
読んだことがあります。
確か、『どんな時期の何を使って桜色の染め物を作るのでしょう?』
という投げ掛けの後に、『桜が咲く寸前の頃の樹皮を煮出す』という
答えが書いてあったように記憶しています。
単純な私は、幹の中をピンク色のジュースのようなものが『サカセルぞ』
『サカセルぞ』と言いながら流れている様子を想像して、『桜も準備が
大変なんだな』と、妙に感心してしまいました。
そんなわけで、蕾が膨らみかけている桜の木を見ると、今でも、幹の中を
ピンク色のジュースがじゅわ~っと流れているところを想像しています。

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