日記

元 天体少女

子どもの頃は、お風呂に入ってパジャマに着替えたら、真っすぐ物干(ベランダではありません)に出て星を見るのが日課でした。母から「風邪をひくから」とたしなめられても、「冬って星が奇麗」と思いながら飽きる事無く空を眺めていました。

星座の本を読み、プラネタリウムに通い、興味は星座からギリシャ神話、ギリシャからローマへと歴史にまで広がり、星はたくさんの知識を私に与えてくれました。

私が作るステンドグラスには、そこかしこに星や月が出てきます。相方さんも特に月が好きで、子どもの名前は3人とも天体からつけました。

そんな「元 天体少女」の私が金環日食を見ないわけがありません。

親の目論見通り…というわけではありませんが、息子は宇宙少年となり、元天体少年と元天体少女と現在進行形の宇宙少年は、運命の日「5.21」を待ったのでした。(娘2人は幼過ぎて興味無し)

当日は、奇跡のような晴れ。日食眼鏡を3つ持って待ち構えていると、太陽がどんどん三日月のように変化していきます。30分くらいかけて変化していくので意外と余裕があって『写真でも撮ろうかな』と思いましたが、日食眼鏡とiPhoneではどうにも難しく『きっとプロが奇麗に撮ってくれるだろう』とあっさり断念。

それならば日食に感動している息子の姿をカメラに納めようと「輪っかになってる!」と盛り上がる父と子の姿をおさめると、カメラに気づいた息子が、ふざけ始めました。

そんな映像はいらないので撮影は中止。「どれどれ、金環日食は?」と日食眼鏡でもう一度太陽を見ると…輪っかじゃない!

『まさか』という思いで「え?リングは?」と訊くと、相方さんからは「もう終わった」「ちゃんとした輪になるのは、ほんの1分くらいよ」とのお言葉。

なんと。元天体少女は世紀の瞬間を見逃したのです。次の金環日食は300年後だそうです。カメでも生きているかどうかあやしいです。

かくて手元には「パ○ツ〜まる見え!」と変顔でふざける息子の録画が残ったのでした。

この脱力感。どなたか理解していただけるでしょうか。

本当に残念でなりません。(涙)

6件のコメント

  • しゅうちゃん

    金環日食、全国的に盛り上がりましたね♪

    外にいて日食メガネまで装備してたのに、金環を見逃すなんて!
    もったいなかったけど、それも思い出(^-^*)

    写真、私も撮れませんでした。
    直接太陽を写すとヤバい・・と思い、リング状の影を撮影・・と思ったのですが、
    曇りだったので影が出ませんでした(;´д`)

    “世紀の瞬間”だと思い、色々欲張って空回り気味だったのですが、
    「見たね!」って思い出を家族で共有できたし、まぁいいか・・って思ってます♪

  • hiroko

    残念やったねー。私はしっかり見たけど、終わってから、双眼鏡に日食メガネかけてみたら、もっと大きく見えたのに、という事に気付いた。

    でも悲しむのはまだ早い。京都なら、2041年10月25日に金環日食が再度見れるのだ!まだ生きてたら…。
    北海道なら2030年。

  • ゆふこ

    ひろこへ
    「双眼鏡に日食眼鏡」ってのは、やったらアカンと科学センターのプラネタリウムで言われたよ。そんなことを聴いておきながら写真撮ろうとしたけど。おほ。

  • hiroko

    日食メガネかけて双眼鏡で見たらあかんやろう(そんなことしたら、虫眼鏡効果で目が焼けるやろな)けど、双眼鏡に日食メガネでカバーしてみてもあかんのかな?
    なんかカメラの場合は、専用レンズがあるって言ってたから、そっちをかけなあかんのかな?
    原理は同じやと思うのだが。

  • ゆふこ

    ひろこへ
    私もそう思ったから同じようなやり方で写真撮ろうとしたんやけれども、プラネタリウムでは、主に子どもを対象にしているところがあるので「全ての危険を排除するために禁止」って感じやった。「とにかく日食眼鏡以外では太陽を見てはいけません!」って。昔、黒の下敷きで見たけれど、あれもアカンらしい。まぁ、それでも私の視力は現在両眼1.5だけど。

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