勉強部屋のパネル <フクロウ>
学問と言えば「フクロウ」です。
でも、どうしてフクロウ?
それって、日本だけ?でもフクロウって旅先のあちこちで見たなぁ。
起源は何?
そんなこと考えずに描けばいいのに。でも、調べてしまう。
あぁ、時間が無いのに。ちゃっちゃと描けばいいのに。
そして、寝不足の目をギンギンにこじあけて、調べることになるのです。(涙)
フクロウのご主人さまは、ローマ神話に出てくる女神 ミネルヴァでした。つまりフクロウが学問の神様だと思っていたのは私の勘違いで、正確には「知恵の神 ミネルヴァに遣えていたフクロウ」ということらしいです。
哲学者ヘーゲルが「ミネルヴァのフクロウは夕暮れに飛び立つ」と言ったように、とても賢いフクロウは、その日のことがまだわからない朝方はジッとしています。そして夕暮れになり、その日のことが全て終わったところで飛び立ち、ミネルヴァ様に報告をするそうな。
もちろんこれは、教訓めいたことの例えで、詳しい意味を書くと長くなるので割愛します。
調べてわかったのは、フクロウが活躍するのは黄昏時。(夜行性やん、というツッコミはやめてください)
そして、ミネルヴァのフクロウの色は白です。(見た人いるんかい、というツッコミもやめてください)
なので、描くイメージは「夕日をバックに輝く白いフクロウ」です。
白いフクロウなので、羽にあまり影を描き込まないようにしました。そのかわり輪郭線をくっきりと描きました。
「本」の時には対象物の全体をシルバーステインで黄色く塗りましたが、今回は、フクロウでは無く輪郭の外側を黄色く塗り、太陽の光が差している様子を表現しました。細かい話ですが。
こうしてブログを書いていて思ったのですが、調べている時間よりも絵を描いている時間のほうがずっと短いです。
でも、調べないと自分の中のイメージが膨らまないし、イメージが無いと筆を持つ手は全く動きません。
なので、時間がかかっても、回り道に思えても、自分が描く対象について詳しく調べる他に道は無いのでした。