作品,  日記

モザイク画<2> デザイン思案中

夏休みの自由研究をする子どもたちの横でブログを書くお盆休み。

さて、モザイク画です。

 

製作依頼の内容としては、「キラキラ〜っとさせてください」と言われただけで、デザインなどのリクエストはありませんでした。

なので好きに作って良かったのですが、園長先生の「本当は壁に丸い窓でもあけて、外の景色が見えたらよかったんですけど」という言葉を思い出し(注:半地下なので壁の外は地面の中)、「外にはこんな世界が広がっていたら良いな」をテーマに作ることにしました。

何か参考になる作品は無いかと、本やインターネットで探してみたところ、日本で見られるモザイク画は、大別して2つのタイプがあるように思いました。

1つは、ヨーロッパ的な作風で、大理石などを小さく砕いて作るタイプです。配色は控えめだったり、ガウディのようにカラフルだったりで、とてもお洒落です。絵に合わせて素材をカットするので手間がかかり、大変高価です。

もう1つは、陶器の小さなタイルを並べて『近くで見たら四角の集合体だけど、遠くから見たら絵に見える』というタイプです。昭和を彷彿とさせるノスタルジックな作風が多いように思います。

 

納期が厳しいこともあり「絵的なものをガラスで作って、背景を1cmの陶器製タイルで埋め尽くす」というやり方で絵を描くことにしたため、私が作りたいものは、そのどちらにも当てはまりませんでした。が、それより何より「自分らしい絵を作りたい」と思いました。

そもそも、私が扱う素材が単一ではなく「ガラスと陶器のタイル」で、しかも「ガラスは焼成して角を取る必要がある」という条件では、前例を探し出すことはできませんでした。

とは言え、この機会に憧れのガウディ先生の作品を研究してみようと、本だけは買いました。

1802ガウディ

ガウディ先生とはジャンルも何もかも違いすぎるけれど、エッセンスだけでも取り入れられたら、という希望と、あとは無事に納期に間に合わせるまでのお守りとして工房の机に置いておきました。

それほど納期は厳しく、その頃の私の睡眠時間は5時間を切り、最後の1ヶ月は、2〜3時間の仮眠で作業を続ける毎日でした。

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