こつぶ展 9(12/7〜12/12)
トップページにもあります通り、こつぶ展 9を開催します。
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こつぶ展 9
–ゆふ工房の小さな音 –
伊藤裕子ステンドグラス作品展
<日時>
2022年12月7日(水)〜12月12日(月)
11:00〜19:00(最終日は17:00まで)
11:00〜18:00在廊しています
<場所>
アートギャラリー北野 1階
〒604-8005 京都市中京区三条河原町東入ル
恵比須町439-4 コーカビル
今回は、ロッシーニ作曲「三つの聖歌」より「希望/La Speranza」をイメージして制作しました。
本来は女性合唱ですが、私が歌った時は、少年合唱団だったので少年たちも歌いました…と言い訳を書いておきます。
私は小学生から中学生の5年間、京都市少年合唱団に所属していましたが、子どもだったので「素敵な曲やなぁ」と思っても、作曲家にはあまり興味がありませんでした。
大人になってから「あれは誰が作曲したのだろう?」と気になって調べてみると、大抵は、モーツアルト、ベートーベン、メンデルスゾーンなど大御所ばかりで「やはり偉大な作曲家は偉大だった」と思っていました。
そんな中、稀に「なんて素敵なメロディなんだろう。だれが作ったのかな?」と幼いながらも思わず作曲家を確認したことがあり、その中でも一際美しい「三つの聖歌」はロッシーニが作った曲だと知りました。
その後、チェロを弾き始めると管弦楽の世界においてロッシーニの立ち位置は微妙で、「ウィリアムテルをつくった人」といった感じです。
「天才に違いない」と思ったのになぜ?と疑問を持っていましたが、三つの聖歌をもう一度聞こうと思い、グーグルで「ロッシーニ」を検索してみて、そのわけがわかりました。
出てくるのは「牛ヒレ肉のロッシーニ風」など料理のレシピばかり。
若い頃に作曲で成功したロッシーニは、30代でさっさと音楽界を引退し、美食の道に入ったのでした。
「そんな適当だから一発屋扱いなんじゃないの…」と思いましたが、それはそれで幸せな人生かもしれないです。
そんな気楽な天才(←個人の感想です)は、教会音楽であった聖歌を一般のコンサートで聴くことのできる舞台音楽に昇華させたあたり、やはり天才には違いなく、素晴らしい構成の曲だと思います。
その3つの聖歌の中から2つめの曲、「希望」をイメージしながら絵を描きました。
暗いニュースばかりが流れる今の世の中に、子どもたちの歌声が聞こえたら少しは希望が持てるかもしれない。
そんな想いを込めて制作しました。
この絵から希望の歌を感じていただけたら嬉しいです。