ものづくりについて/小学校でのお話会
地域の小学校で、ものづくりについて、お話をしてきました。
前はいつだったかな?と遡ってみると、2年前のブログに書いていました。
流れとしては以前とほぼ同じで、ステンドグラスの歴史や制作について話をして、実際にステンドグラスを作っているところを見てもらってから、質問コーナーで子どもたちの疑問にこたえました。
前にも書きましたが、地域の児童館には私が制作したステンドグラスが入っています。
子どもたちはみんなステンドグラスをよく知っているので、興味津々で話を聴いてくれました。
ガラスとはどんな物質なのかという話をしつつ、溶かして再生できることを伝えました。
質問コーナーでは「作っていて失敗したことはありますか?」と訊かれて「無いです」と答えました。
「どうしてですか?」という更なる質問に、別の子が「あ!溶かせるからや!」と声をあげました。
本当は「成功するまでやり続けるから」だったのですが、『もう自分の中に「ガラスは溶ける」と吸収したんだな』と驚きました。
後日、子どもたちから可愛いお手紙をもらいました。
この表紙に写っているのは「銀河鉄道」のステンドグラスです。「宮沢賢治の本を読んだことがありますか?」と質問したら、名前は知っているけれど読んだことが無いという子がほとんどでした。
「絵のない本をたくさん読んでください。小学生の時、高校生の時、大人になった時、それぞれ違う感想を持つと思うので、小学生の今の時期に、ぜひ読んで欲しいです」と言うと、担任の先生が大きくうなづいていらっしゃいました。
自分の周りに転がっている石や木片を眺めては「これを作りかえたら何かができるかも?」と思うことが創作の原点なので、時間がたくさんある小学生の間に、いろんなものを作ってみて欲しいと伝えました。
みんなにとっては何でもないものでも「自分にとっては宝物」って素敵なことだと思います。
私が子どもたちからエネルギーをもらったように、私の話が誰か一人でも心に残れば良いなと思いながら、一生懸命に話をした2時間でした。