日記

ヴァイオリン

工房の窓辺にたたずむヴァイオリンです。

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6月19日(日)に開催する大宮リリックアンサンブルの演奏会で、岡田先生にヴィヴァルディの四季を演奏していただくことを記念して制作しました。

ヴァイオリンの中には、「VIVALDI」「E O」「M」の文字が入っています。

「VIVALDI」は、四季を作曲したヴィヴァルディ

「E O」は、ソリスト 岡田英治先生のイニシャル

「M」は、先生の所有する名器モンタニャーナの頭文字

 

ある時のこと。

私は、岡田先生に「先生のヴァイオリンは、いつの制作なんですか?」と訊いたことがありました。

先生は、さらりと「1727年。ヴィヴァルディの頃だよ。」と答えられました。

 

それからずいぶん経った去年、岡田先生に「リリックでヴィヴァルディの四季を弾いてください」とお願いしました。

その帰り道、先生の『ヴィヴァルディの頃だよ』という言葉が脳裏に蘇ってきました。

家に帰って急いで調べると、ヴィヴァルディの四季は、1725年にヴェネツィアで作曲されたと書いてありました。

先生のヴァイオリン、モンタニャーナは、1727年にヴェネツィアで制作されたものです。

 

たった2年違い。

同じ街で生まれたヴィヴァルディとモンタニャーナが、290年の時を超え、ここ日本で再会するという奇跡。

心の底から湧き上がる感動に、薄く輪郭しか見えなかった私の頭の中の線が、鮮やかな色とともにつながりました。

それが写真のステンドグラスで作ったヴァイオリンです。

 

岡田先生の音は、アムステルダム・コンセルトヘボウの柔らかく美しい音です。

あんな音を出せる人は日本には少ないと思います。

ぜひたくさんの人に聴いていただきたいと思います。

入場整理券は、まだ若干手元にあります。

お知らせいただいたら送りますので、ぜひご来場くださいませ。

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