ガラスのバッジ
先日の「大宮リリックアンサンブル」の演奏会でのこと。
「楽屋を出入りする人数が多いので、バッジか何かをつけて欲しい」とホールから依頼され、「うーん」と考えて作ったのが、こちら。
リリックでは、メンバーの子どもたちが一緒に行動するので、子ども用のバッジも作りました。
ブルーが大人用で、オレンジが子ども用です。
大きいほうでも直径3cmなので、かなりチマチマした、、、いえ、精密な作業が必要です。
このバッジを作るためには、まず音符に使うガラス玉作りから始めます。
小さなガラスを焼いてプクっとした半球状のガラス玉を作るのですが、製図通りのサイズで作るには経験値が必要です。
その後、台座の白と色ガラスを重ねた上に、音符になるガラスを置いて2度目の焼成です。
焼きあがったらガラスに文字を書きます。文字が小さすぎて筆では書けないので、顔料を塗った後に不要な部分をかき取って文字を浮かび上がらせます。
文字が書けたら3度目の焼成を経て、やっと出来上がりです。
3度焼成するということは、釜に入れる作業だけでも3日以上かかるということで、
それぞれの焼成には適正な温度帯があり、間違えると全てオジャンです。
なので、これだけの数をいっきに釜に入れて焼くのは勇気がいります。(でも迷わず入れる)
演奏会のメンバーには「かめちゃん」がいました。
すごく助けてもらったので、お礼に作ったのがこちら。
縮尺がわからないと思うので、こんな写真をどうぞ。
アホみたいに細かいです。
たぶん二度と作らない。(笑)
現在、ゆふ工房の教室では、フュージング(ガラスを焼く技法)が流行っています。
音符のバッジが好評だったので、同じデザインで、今度は小さなお皿を焼いてみるつもりです。