モザイク画<6> お世話になりました
「プランニングが全て」ということで、デザイン画を描くことと、それを元にした制作計画に作業時間の半分以上を費やしました。
ガラスを焼く前に、デザイン画の上に置いたところです。
前もって、このような作業をしておくと、どんな素材がどれだけ必要なのかが正確にわかります。
この時は「しずくの周辺は隙間だらけになるため、様々な形の極小タイルが必要」と気付きました。そのように細かい既成品は存在しないので、ガラスでミニタイルを作ることにしました。
接着剤でタイルを貼る作業の途中です。
ステンレスの台座を作り、そこにタイルを貼ってから壁に設置する方法は、設計士さんからの提案です。
自分の工房で作業を済ませることができたため、綺麗に早く、暖かい部屋の中で仕上げることができました。今後に活かせる工法だと思います。
=== SPECIAL THANKS ===
モザイク画の仕事を受けた時に「ギリギリまで勉強しよう」と、本を買い込んだり、タイルのショールームに足を運んだりしました。
名古屋モザイクと平田タイルの受付のかたには、たくさんのことを教えていただきました。タイルに文字を書けることや、どの種類のタイルに絵付けができるのかを知り、作品の幅が広がりました。後日、問い合わせをした折にも丁寧に答えていただき、大変助かりました。
目地を入れる前の接着剤を探した時には、タイルメントとセメダインのかたにお世話になりました。メールで問合せたにもかかわらず、「詳細を説明するため」と電話で答えてくださいました。
タイルの基礎知識については、FROSCHのタイルクラフト教室に通い、講師の池永先生には山ほどメモしていった質問全てに答えていただきました。
工房でのタイル貼り付け作業では、中村タイルの中村さんに指導していただきました。
一緒に工房で缶詰になりながら働いてくれたIさん(生徒さん)もありがとうございます。Iさんには、中村タイルさんと台座を作る金属工業の会社も紹介していただきました。
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タイルの関係者のかたは「そこまで教えてもらえるの?」というくらい知識を提供してくださいます。
それほどタイルという素材を愛していらっしゃるのだと思います。
ありがとうございます。
モザイク画を設置した後の写真は、また機会を見てプロのカメラマンさんに撮影してもらい、自分のカタログに追加していく予定です。
このあとは、キルンとフュージングのお話です。