日記

Henri Cartier – Bresson

4月中旬、アンリ・カルティエ=ブレッソン自選コレクション
を観に行ってきました。
写真に関して、それほど詳しく無いですが、彼の写真は
好きです。
以前、白黒写真を撮ることに挑戦したことがありまして、趣味の
領域にも達していない程度のものでしたが、その難しさは
嫌というほど実感できました。
そんなわけで、彼の写真を観た時は衝撃でした。
一瞬を逃さない集中力、画面の構成力、バランス感覚が
素晴らしく、鋭く見つめながらも被写体に対する暖かい視線を
常に失わない姿勢には、生きるもの(主にヒト)に対する深い
愛情が感じられます。
と、同時に、自分にとって写真が最良の表現方法であると
気付いた客観的姿勢と、長い人生の中でそれを探し続けた
粘り強さ、見つけ瞬間「これだ」と確信した迫力もすごいと
思います。
現在、私が習得中の技法は、サンドブラストというものでして、
ノズルから砂を噴射する力でガラスを削り、その深さや、
彫る・彫らないで濃淡を付けて絵を描くというものです。
技法はともかく、出来上がった絵は、まさに白黒写真です。
ガラスでも、濃淡の世界に悩まされると思っていなかった私は、
途中挫折して2ヶ月ほど放り出していたのですが、写真展を観て
一念発起、もう一度挑戦しているところです。
例えて言うなら、ヨーヨーマの演奏会に行った後、やたらと
チェロコンチェルトを練習する心境に大変よく似ています。
(単純ってことです)
下記に彼が書いた文章から転載します。文章全体が素晴らしい
のですが、全部写すと長いので、最後の一文だけ。
— 写真をとるに際しては、つねに対象と自己に対して最大の尊敬を
 はらわなければならない。それは生き方そのものなのである。 —

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