作品,  日記

勉強部屋のパネル <リンゴ>

相方さんに「学問と聴いて思い出すものは?」と訊くと「リンゴ」と答えました。

ニュートンですか。

理系の、そして Apple 大好き人間が考えそうなことですが、私には思いつきませんでした。

リンゴと言えば、長野のリンゴ園が目に浮かびます。町中そこかしこにあるリンゴの林。どこからどこまでが1本の木かも わからないくらいの豊かな光景。

でも、絵的には「1本の独立したリンゴの木」が良いのです。

「困ったなぁ」とインターネットで検索していると、1本だけで独立して立つリンゴの木が見つかりました。なんとそれは「ニュートンのリンゴの木の子孫」とのこと。

「丁度良い」と喜んだものの、子孫様のあまりに心細い出で立ちに「これじゃあ、豊かな雰囲気が出ないや」と思い、たわわに実るリンゴの木と合体させた感じの絵を描きました。

万有引力ということで、地面には1つだけリンゴが落ちています。

が、ニュートン様と縁遠い私は、リンゴと言えば「リンゴの木の上のおばあさん」です。

オーストリアを代表する児童文学作家 ミラ・ローベ作のこの童話には、おばあちゃんがいないことを寂しく思う男の子が出てきます。

ある日、家のリンゴの木に登ると、不思議なおばあさんがいました。おばあさんは、いたずらや愉快なことが大好き、一緒に遊んで。。。という物語です。子どもの頃「こんなおばあちゃんがいたら良いのになぁ」と思って読んでいました。食いしん坊な私には庭にリンゴの木があるのも羨ましかったです。

欧州のリンゴは、日本より小ぶりで酸っぱくて、コロンとした丸い形のものが多いように思います。

私はリンゴ好きなので旅先のスーパーで買ってはオヤツ代わりにしていました。「品種改良前のリンゴかも」と思えるワイルドな味(?)で、私は好きです。(日本にもっと固くて酸っぱいリンゴを求む)

なので、この絵のリンゴは、そんなコロンと可愛いリンゴをイメージして描きました。

 

 

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